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CTのトリビア [医療]

 CTの搬入は無事終了したそうです。一安心です

 CTの話が出たついでにちょっと豆知識を。

 このCT、様々な病気の診断において革命的な役割を果たしてきました。
何せメスを入れなくとも脳、肺、肝臓、筋肉や背骨といった
ほぼあらゆる内臓の情報を目に見える形で提示してくれるのです。
私の努めていた高度救命センターではCTが故障してしまうと
特定機能病院としての役割は半減してしまうほどです。

 近年MRI(核磁気共鳴画像診断装置)も改良が重ねられて
競合する機能も多いのですが、競合できない部分が
結構重要だったりするので、早々にどちらかが
淘汰されるということはないでしょう。

 医療関係者の間では周知のことであり、
日本の医療の一つの特徴といえるほどかもしれませんが、
日本は世界最大のCT所有国なのです。

 世界一といってもこれがまたダントツで、
2000年前後の調査データによると、
世界に約2万台あるCT装置のうち実に約半分が
日本にあるということになっています。

 人口当たりの割合で見ても、日本の次につけている
スイスアメリカが人口百万人当たり約26台。
そして日本がなんとその2.4倍の64台です。
1万5千人余りに一つのCTがある計算です。
これは2000年に国連科学委員会から出された報告
(データは1991から196年)ですが、
さらに最近では人口百万人当たりで87.8台と、
5年間でおよそ1.3倍の増加となっているのです(国連科学委員会)。
[参考:NIPPON ACTA RADIOLOGICA 2004 ; 64 : 151-158]

 さてこの数字をどう解釈するかは様々です。
「どこでも手軽に高度な検査ができて高い医療の質を保証している」、
とする肯定意見の一方で、
「きちんとした診断技術が伴わず、宝の持ち腐れになっている施設が多い」
という話も聞かれます。
 しかし、中規模病院の多い日本の現状を考えると、
必要なときに比較的手軽に撮影できるとういのは
大きなメリットだと思います。

 大丈夫だと思いながらも念のため、と撮影したら重大な問題が
早くに発見できてほっとした、という経験も結構あります。


 ついでにもう一つ。CTを作ったのは実はビートルズなんです。
あの、『イエスタデイ』や『レット・イット・ビー』のビートルズです。

 私よりひと世代前(ビートルズ世代)の医者は結構知っているようですが、
これだけ普及してしまうとその源流を遡る物語は
消忘れ去られていくのでしょうか。

 正確に言うとCTの開発者はイギリスのEMIという会社の技術者です。
当時小さな電気会社だったEMIがレコード部門でビートルズのお陰で
浮いた売上金をCTの開発・普及につぎ込み、
1973年に商品化されたということです。(参考PDF

 今度CT検査を受けることがあったら、ビートルズを思い出してみてください。
注:検査中に歌ってはいけません!

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