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フランスの医療(2) [医療]

フランス医療」続編です。
(出典:とある勉強会 講師:岡田正人(聖路加国際病院))
前回分はコチラです。

前回大まかな制度的な内容を書きましたので、
今回は勉強会の残りの内容をバラバラに提供いたします。

■女性医師
 フランスでの女性の立場は日本のそれとはかなり違います。
結婚していて子どもがいても、夫婦は個々に仕事を持ち、
経済的にどちらかがもう一方に従属するという考え方はないそうです。

 近年日本での女性の活躍には目を見張るものがあり
欧米化したと言われますが、社会に染み付いた自然な
考え方となっているようで、とくに権利とか差別とかそういう
議論はなくフツーにみな働いているのです。

 経済的にも独立しており、育児をしながらでも勤務ができるよう
充分なシステムが回っています。
 育児などのため、週20時間勤務でも正職員として雇用されている
女性医師は周囲にも大勢いたそうです。

 これは医師に限ったことではなく、当然あるべき社会の仕組みとして
溶け込んでいるのです。

こういう風潮は見習いたいところですね。

■精神医療
 フランスでは精神科診療が結構盛んなようです。
これはいわゆる重症の統合失調症や躁うつ病の患者が
多いわけではありません。

 アメリカもよく例えられますが、ちょっとストレスを感じるような
仕事をしている人は、気軽に精神科を受診して薬をもらう
というのが当たり前になっているということです。

 日本でも産業医療の分野では最近のうつ病患者の増加は
問題になっていますが、なかなか精神科専門医を受診するのには
まだまだ勇気がいるようです。

 反対に日本では風邪をひくとよく病院にいきますが、
フランスではそういうことはないそうです(前回の”医療保険”の項参照)。

 過剰な受診となる状況は避けたいですが、ストレスの多い
現代社会ですから、”うつ”に対する一般人の認識は大切です。

■ICカード
 国で統一された診療情報カードがあって、これをもていれば、
どの病院へ行っても、今までにかかった病気や、治療内容の
情報がわかります。

 保険局へも情報が送られ、治療法法に偏りのある病院には
勧告が出されるなどのフィードバックもされるそうです。

 非常によいシステムだと思いますし、日本でもそのような
働きかけもされているのですが、
住基ネットのときを思い出してみてもわかるように、
セキュリティーやプライバシーに関して多くの反対も予想され、
立ちはだかる壁は高いようです。

■スポーツカーの救急車?
 一刻を争うような急患の場合、スポーツカーの救急車
(外装については聞きませんでした)に応急処置できる道具と
スタッフが乗り込んで先発し、後から普通の救急車が
駆けつけるようです。

 スポーツカーで救急診療、やってみたい気がします。

■出産
 医療というわけではありませんが、出産に立ち会う男性は
8割に昇るということでした。

・・・・・・ああ、わたし? 二回とも立会いですとも。トーゼンです。

■教育
 医学部は全て国立です。
とりあえずの入学は誰でもできるのですが、
2年目になるときに試験があってそれに落ちると先へ進めないそうです。
これが入学試験という感じですね。

 そして再受験はなんと一回しか許されていません。
つまり挑戦は二回まで。
税金で教育しているのでこの辺はシビアのようです。

 これは医学部を卒業した後も同様。
半数が専門医という選択ができるのですが、
これにはやはり挑戦二回までの試験があります。
かなり管理されているようにも思いました。

■総評
 岡田氏の体験した日本、フランス、アメリカのうち、
総じて、どの国の医療が優れているのか?という質問がありましたが、
順位をつけられるようなものではないとのお答えでした。

 アメリカが60点、フランスが80点、日本が70点と仮定(?)すると、
減点の理由はそれぞれ違う要素であり、一長一短であるという、
紳士的な回答でしたが、仮定としてつけた点数になんだか
真意が隠れているような気がしてなりませんでした。

 まあ、少なくとも日本の医療の平均点は決して悪いものではないのです
(というか、国際的には非常に高い評価)。

他にも面白い話を聞かせていただきましたが、
医療部分としてはここまでです。
二回に渡って読んでくださった方々に感謝です。
←一日一回押してみてください。


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