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王監督の手術 [医療]

 ソフトバンクの王監督が胃の手術を受けた。とりあえず順調な回復で一安心といったところだ。
現在40歳の私が小学生の頃、まだ、野球は巨人だった。テレビは巨泉だったかどうか分からないが、巨人といえば長島茂雄と王貞治と決まっていた。小学校3年の時に長島が感動的な引退をして張本が見事に業績を引き継いだので、スポーツといえば野球しかなかった多感な少年時代のヒーローは王選手だった。何しろ名前からしてウソのようで、世界のホームラン王が”王”なんていう完璧なる名前は後にも先にもないだろう。そんな王さんが手術を受けた。

 入院したのは慶応大学病院の北島教授率いる消化器外科。直接の執刀医は、名古屋にある藤田保健衛生大学病院で外科教授を務めている宇山医師だ。慶応出身でこの領域のエースと思われる医師を呼び寄せての万全な体制といえるだろう。トラブルもなく体力の回復は問題なさそうだ。

 宇山医師の技量を直接は存じ上げないが、察するに少なくとも国内トップクラスであることは間違いなさそうだ。そんな宇山医師のコメントに好感を覚えたのでAERA(2006年7月31日号)から引用する。

   「技術的に私が特に優れているとは思いません。もし腹腔鏡手術に
   向いているとすれば、それは『気長な性格』です。腹腔鏡手術は慎重
   に進めなければいけないので、短気な医師は向いていないんです」

 なぜ私がこのコメントに好感を持ったかというと、極めて真面目な態度であり、聞く人が聞けば、能ある鷹が上品に爪を隠しているのがよく解るからだ。

 何しろ最近はテレビの露出度の多い”自称名医”たちが自慢話を”あからさまに”隠しながら好き勝手に喋っているのに少々食傷気味になってた。自分の専門分野に関しては、手術を直接見たことのある医師もいて、ある程度以上の技術があることは認めるものの、臆面も無く他者を批判するその堂々としすぎた態度に、どうも真摯さが欠けるような気がして仕方がなかった。幸いにして悪い結果に繋がらずに済んだミスなどは、当然のことながら誰でも経験するものである。人間とはそういうものだ。だからそういうことに対する謙虚な気持ちを持ちつつ、切磋琢磨していく、そういう医師に治療してもらいたい。少なくとも私はそう思っている。

 メディアもインパクトのある意見を言ってくれる医師を重宝しているため、テレビに出演するのはいつも見慣れた面々で、この人たちの意見が標準的と思われているのだろうと、常日頃から危惧していた。だから今回、トップクラスの医師から発せられたこのコメントにほっと胸を撫で下ろしたのである。


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